中国のドライバー向け万能アプリ「Weiche」が資金調達

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ドライバー向け万能アプリ「Weiche」が資金調達

 ドライバー向けの万能アプリ「微车(Weiche)」は、C1ラウンドで資金調達を完了した。 今回のリードインベスターは台达资本だ。このラウンドの資金調達の後、「Weiche」の評価額は2億米ドル(216.4億円)以上となる。

 

「Weiche」とは

 「Weiche」は2013年に設立された。中国では、スピード違反などの交通違反は後から請求されるため、気が付かないうちに違反請求される場合もある。そのため、設立当初は、ドライバーが交通違反をしたかどうか検索できるサービスから始まった。現在は、「Weiche」アプリ上で罰金の支払いや、近くのガソリンスタンドの位置や価格情報、車に乗ったまま給油・決済ができるサービス、自動車保険の比較、車のメンテナンス、中古車の売買など、ドライバーに必要な幅広いサービスを提供している。

Weiche
ガソリンスタンド・給油サービス画面

 「Weiche」は、過去2年間でアウディマツダといった自動車メーカーや、中古車売買の「Guazi(瓜子二手车)」、地図アプリの「Amap.com(高德)」などの自動車産業の関連企業と連携している。「Weiche」では、ドライバーに関連する企業とのネットワークを継続的に構築しているのだ。2017年だけで、「Weiche」ユーザーのドライバーと関連企業間の取引総額は、合計750億人民元(1.3兆円)にのぼる。CEOの徐磊は、「Weiche」はドライバーと自動車関連サービス企業とを結ぶ“ハブ”になるのだと語った。

 

「Weiche」の成長

2015年から2017年にかけて、「Weiche」アプリのガソリンスタンド関連サービスが大人気となっている。ガソリンスタンド関連サービスの利用者(車数)は、2016年の8018万台から2018年に1.2億台へ増加した。同時に「Weiche」アプリの取引規模は、2015年の1.2億人民元(20.6億円)から2017年の15億人民元(257.3億円)となり、11.5倍も増加している。

 

将来、「Weiche」はドライバーコミュニティや人工知能を中心に、車のオーナーと自動車関連企業とのさらなる関係構築を目指している。

 

chinapass.jp